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TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
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鹿島DEERS | 0 | 0 | 14 | 3 | 17 |
富士通フロンティアーズ | 7 | 3 | 0 | 0 | 10 |
TEAM | Q | TIME | PLAY | PLAYER(S) | YARD | TFP | PLAYER(S) | G/NG |
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富士通 | 1 | 05:00 | RUSH | #28進士 | 7 | KICK | #6神山 | G |
富士通 | 2 | 02:45 | FG | #10後藤 | 21 | - | - | - |
鹿島 | 3 | 00:45 | PASS | #10山城→#11前田 | 29 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 3 | 06:15 | PASS | #10山城→#25岩井 | 5 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 4 | 12:05 | FG | #14青木 | 31 | - | - | - |
内容 | 鹿島 | 富士通 |
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1.ファーストダウン(回数) | 14 | 18 |
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) | 55-308 Yds | 72-361 Yds |
パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) | 23-17-0-207 Yds | 40-29-0-275 Yds |
ラ ン(回数-獲得ヤード) | 32-101 Yds | 32-86 Yds |
3.反 則(回数-損失ヤード) | 2-25 Yds | 3-25 Yds |
4.ファンブル(回数-喪失) | 0-0 | 0-0 |
5.フィールドゴール(回数-成功) | 2-1 | 3-1 |
6.ボール所有時間(1Q15分・計60分) | 28:34 | 31:26 |
第36回パールボウル決勝は満員の東京ドームで、DEERSのキックオフで試合開始となる。
富士通最初の攻撃に6yd・5yd・25ydとパスを通され、DEERS陣30ydまで攻め込まれる。ここから、LB#37大舘がロスタックルを決め、4thダウンに追い込むが、ギャンブルのランプレーで1stダウンを奪われる。すると、7ydラン・6ydパス、最後は7ydランでタッチダウンを奪われる。(0-7)
DEERS最初の攻撃はQBの位置に入ったWR#18永川の12ydラン、RB#29丸田の13yd・8ydのラン等で、相手陣37ydで1stダウンを獲得する。しかし、ここからのランプレーが進まず、47ydのフィールドゴールもキックをブロックされて得点が奪えない。
富士通の次の攻撃では、55ydロングパスを決められてDEERS陣10ydまで進まれる。しかし、ここからのランプレーを止め、ショートパスにはLB大舘が鋭いタックルを決めてタッチダウンを与えない。すると、5ydからのフィールドゴールも失敗に終わらせる。
DEERSの攻撃が進まずの1stダウンを奪えずパントとなる。
富士通に10yd・5yd・6ydと走られ、DEERS陣12ydで1stダウンを奪われる。しかし、ここでDL#44小宮のタックル、DB#24佐野のタックルで前進を許さず、フィールドゴールの3点の失点に食い止める。(0-10)
DEERSの攻撃は、RB丸田が6yd・5ydを走って1stダウンを奪うが、後が続かずパントとなる。
富士通に7yd・19yd・9ydパスと6yd・11yd・3yd・7ydのランでDEERS陣10ydまで進まれるが、DL#91倉持のタックル、DL#93重近のQBサックで後退させ、18ydからのフィールドゴールも失敗に終わらせる。
この後、両チームとも攻撃が進まず、前半が終了する。
後半最初のDEERSの攻撃で、QB#10山城からのショートパスをWR#25岩井がキャッチすると巧みなランで48ydを前進する。すると、次のプレーでQB山城がエンドゾーンに走り込んだWR#11前田に29ydのタッチダウンパスを成功させる。後半開始僅か2プレー・45秒で点差を詰める。(7-10)
富士通の攻撃はDL#92西川のタックル、LB#17天谷とBD#21加藤がパスキャッチ後の素早いタックルで1stダウンを与えずパントに追い込む。
DEERSはRB丸田の12ydランで1stダウンを更新すると、QB山城のパスを受けたWR#81宮本がサイドライン際を快走して、相手陣5ydまで45ydを前進する。最後はQB山城のパスをWR岩井がエンドゾーンギリギリでキャッチし、逆転のタッチダウンを奪い取る。(14-10)
富士通の攻撃はLB#42牧内のタックル等でパントに追い込むが、DEERS攻撃も進まず、膠着状態のまま第3Qが終了する。
富士通に8ydパス・24ydパスを通されるが、LB大舘の鋭いタックルなどで前進を食い止める。しかし、DEERSの攻撃も進まずパントとなる。
富士通に5yd・16ydとパスを通され、DEERS陣35ydまで進まれる。ここでDEERSディフェンスが踏ん張り、29ydからの4thダウンギャンブルも失敗に終わらせる。
DEERSはQBの位置に入ったWR#2中川がWR岩井に17ydパスを成功させると、QB山城がWR前田に14yd・WR中川に6yd・WR#34藤森に5ydパスを通して相手陣14ydまで進むと、K#14青木が31ydのフィールドゴールを決めて点差を広げる。(17-10)
試合時間残り2分55秒、富士通がパス攻撃で最後の反撃を試みる。9yd・10yd・13ydのパスでDEERS陣34ydまで迫られるが、DL#90鈴木が見事なQBサックを決める。続くパス攻撃にはパスキャッチ直後にLB#54佐藤が鋭いタックルで前進を許さず4thダウンギャンブルのパス攻撃も失敗に終わらせる。
残り時間43秒からDEERSの攻撃はニーダウン、電工掲示板の39秒をカウントダウンし、試合終了となる。
■前半は苦しい戦いに見えました。
後半の勝負になる事は想定していました。
前半で見た、得た、体感した情報をコーチがきっちり分析し、次に取るべき策をハーフタイムにまとめ、選手がそれによく応えてくれました。我慢と粘りの戦いを続け、必ず来るチャンスを信じてものにする、ある意味いつものDEERSのかたちであったとも言えるでしょう。
■前半はラン中心、後半からパスを多用しましたが、これは前半のランが思うように進まなかったから作戦を切り替えたという事でしょうか。
前半ももう少し投げたかったのですが、相手にボールコントロールをされて、極端にプレー数が少なく、準備していたプレーがあまりできませんでした。だから、後半はどんどん積極的に行こうと。確かに前半ランで大きくヤードを稼ぐ場面は少なかったですが、ボールは動かせていました。すべて封じ込められていた訳ではありません。手応えは感じていました。後半はベースのプレーを大事にしながら思い切りの良いパスを使っていく予定でした。後半開始早々のタッチダウンなど、コーチがいいタイミングでいいコールを出してくれたと思います。
■企業チームとしての活動は今年が最後という想いが力になった部分はありますか。
試合に際してはほとんど意識していません。私自身もですが、選手も同じだと思います。どのような状況であろうと常にベストを尽くす事。それは、これまでもこれからも変わりません。今日は本当に多くの皆様にご来場いただきました。応援して頂ける皆様の前で勝利できた事で少しでも恩返しが出来たかなと、それが本当に嬉しいです。
■今日活躍した選手について。まずはMVPを獲得したWR#25岩井選手ですが、これまでキッキングで活躍していたイメージがありました。
それは、このシーズンにたまたまWRとして目立つプレーが少なかっただけです。今日見せてくれたパスキャッチ能力の高さのみならず、献身的なブロックなど、彼は常に安定した力を発揮してくれる、信頼できるプレーヤーです。
■QB#10山城選手もいい働きをしました。
本当に良いクォーターバッキングをしてくれました。こうした緊迫したゲームではボールセキュリティが非常に大事になりますが、それを確実に果たしてくれました。オフェンスがなかなか進まない時も我慢を重ね、決して雑にならず、ここぞという場面できっちり決める、まさに理想的なクォーターバッキングでした。練習通りに落ち着いてプレーしてくれた事が、後半のリズム良い攻撃と得点に結びついたと思います。彼はWR#25岩井選手と大学時代から長く一緒にやっていますので、二人の間には以心伝心といったアジャストもあるのでしょう。今日はそれが良くはまってくれました。
粘って耐えてくれたディフェンスも大いに評価できます。随所に光るプレーがありました。LB#37大館の鋭く強いタックルはチームを奮い立たせてくれましたし、最後の相手の攻撃、DL#90鈴木のQBサックが事実上の勝敗を決めた事が、この試合でディフェンスが果たした大きな役割を象徴しています。
■秋に向けての課題と決意を聞かせてください。
基本中の基本ですが、ライン戦がキーポイントになるでしょう。さらに力強いユニットを築いてベースの戦いを安定させる事が、オフェンス、ディフェンス共通の課題です。
いつも同じ事ばかり申し上げて恐縮ですが、自らが果たすべき役割をしっかり認識・理解し、当たり前の事を積み上げていく事。我々が目指す勝利と頂点はその先にしかありません。決意と覚悟を固め、進んでいきます。