ファイナル進出に向けての第一関門となる富士通戦、場所はディアーズが現在5連敗中の東京ドーム。富士通のキックオフで試合開始。ディアーズ最初のシリーズはTB#29池場のランプレーとQB#8からの短いパスで4つのファーストダウンを重ねゴール前14ヤードまで攻め込む。更にここからWR#21関澤へのパスも成功したかに見えたが、このプレーでディアーズにパスインターフェアの反則があり罰退。結局このシリーズを攻めきれず富士通陣30ヤード地点で4thダウンとなるが、ここでK/P#8田中がゴール前1ヤードで止まる絶妙のパントを蹴る。キッキングチームに絶好のチャンスをもらったディフェンスであるが、第1プレーで40ヤードのパスを決められこのチャンスをフイに。更に続くプレーでも富士通のエースランナー#20森本にタックルミスから39ヤードのゲインを許し、あっという間にディアーズ陣20ヤードまで迫られる。なおも富士通は攻撃の手を緩めず、16ヤードのタッチダウンパスを成功させたかに見えたが、富士通のパスインターフェアがありこのタッチダウンは無効。この後DE#99木下のQBサックでディフェンスはなんとかしのぎ26ヤード地点から富士通はFGを狙う。しかし、このFGは失敗に終わり0-0のまま第2Qへ。お互いにパントの蹴りあいとなるが、オフェンスのドライブとパントの陣地挽回でディアーズが富士通を上回り、じわじわとフィールドポジションを良くしていく。残り4分をきったところでディアーズは敵陣42ヤードから攻撃を開始するという絶好のチャンスを得る。このチャンスにQB鈴木からWR#87板井へのパス、TB池場のランなどでゴール前9ヤードへ。最後はWR#81志田への9ヤードタッチダウンパスが通りディアーズが7-0と先制する(K田中のキック成功)。後半に入り、富士通は最初のシリーズでディアーズ陣まで攻め込むもここはディアーズ・ディフェンスが踏ん張りパント。続く攻撃でディアーズは、富士通の反則に助けられダウンを更新すると、RB#39堀口、TE#82八百板へのパスで敵陣へ入る。ここでWR板井へ35ヤードのロングパスをヒットさせ一気にゴール前3ヤードへ。2プレー目にWR志田へこの日2本目となるTDパスが決まり、14-0(K田中のキック成功)とリードを広げる。次のシリーズ、ディアーズ・ディフェンスは富士通の攻撃をDE#51吉田、LB#2百瀬の好プレーにより3プレーでパントに追い込む。このパントがミスキックとなり、ディアーズは敵陣37ヤードから攻撃開始。RB堀口へのパス、ランで富士通陣14ヤードまで迫るとTE八百板へのパスが決まり僅か4プレーでタッチダウン。21-0と突き放す(K田中のキック成功)。4Qに入りSF#38白井がインターセプトをするも、直後のシリーズで逆にQB鈴木がインターセプトを喫し、ディアーズ陣35ヤードで攻撃権を渡してしまう。このピンチにディアーズ・ディフェンスは踏ん張ることが出来ず僅か2プレーでタッチダウンを許し21-7となる。直後のキックオフで富士通はオンサイドキックを試みるが、これはOL#73佐々木のナイスリカバーで事無きを得る。この後、富士通必死の追撃をDL陣の好プレッシャーで何とか凌ぎ21-7で試合終了。99年の東京スーパーボウル以来、東京ドームでの3年越しの連敗を「5」で止めるとともに、ファイナル6進出へ向けての第1関門を突破した。
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