解説 | |
DEERSがヨコハマボウルに出場するのは今回が初めて。関西学院大(以下関学)と対戦するのも創部以来初。DEERSにとって初めてづくしとなったこの試合、コイントスの結果、DEERSのキックオフで試合開始。関学最初の攻撃で、現在、名実共に大学界ナンバー1QBの#16尾崎が33ヤードのタッチダウンパスをヒットさせ0−7。DEERSパントの後、関学は2シリーズ目の攻撃もランアフターキャッチ(パスが決まった後のラン)で65ヤードを独走しタッチダウンを追加。しかし、トライフォーポイントのキックはDEERSがブロックし0−13となる。DEERSのこの日のスタートQBは#8鈴木。立ち上がりに関学ディフェンスの中心選手たちが続けざまに負傷したこともあってか、DEERSの攻撃が進み始める。WR#7植村へのパス、TB#35平手やTB#39堀口のランなどでファーストダウンを次々と重ねる。このシリーズ、タッチダウンこそ奪えなかったもののK#9田中が28ヤードのフィールドゴールを決め3点を返し3−13とする。2シリーズ連続でタッチダウンを失ったDEERSディフェンスも徐々に立ち直り始める。次のシリーズをDE#99木下のQBサックでパントに追い込むと、オフェンスもQB#8鈴木からWR#7植村への33ヤードタッチダウンパスでそれに応え10−13と追い上げる。2Qに入り、両チームともオフェンスは進むもののミスが出て得点までには至らない。一転してこう着状態となったかと思われたが、DEERSのパントで大きなミスが出る。スナップがパンターの頭を大きく超えゴール前に転々。かろうじでタッチダウンは免れたもののゴール前7ヤードから関学の攻撃となる。しかし、ここはタッチダウンパスを落球するという関学のミスにも助けられてフィールドゴールの3点のみに抑える。(10−16) DEERSは前半終了間際に、35ヤードのフィールドゴールを狙うチャンスを作るがこれは失敗に終わり、10−16で前半を終了する。 後半はDEERSのレシーブでスタート。リターナーに入ったWR#1笹野が関学陣40ヤードまで返し、逆転に向けて絶好のフィールドポジションを得る。最初のプレーでWR#86東畠がQB鈴木からのロングパスを好キャッチし、一気にゴール前10ヤードへ。その後反則による罰退があったものの、最後はWR#87板井への15ヤードタッチダウンパスが決まり17−16と逆転。この日初めてのリードを奪う。DEERSオフェンスの勢いはなおも止まらない。この試合、ひとりで計113ヤードを走ったTB#35平手のラン、WR#81志田・#25橋本へのパスでダウンを更新し関学陣25ヤードまで攻め込むと、QB#8鈴木がプレッシャーを受けてスクランブルしながら投げたパスをエンドゾーン内でTE#82八百板がスーパーキャッチ。24−16とリードを広げる。流れはDEERSかと思われたが、関学も必死の反撃を試みる。QB尾崎のスクランブルで大きくゲインしDEERS陣に入ると、エースRB#3大谷のランなどでゴール前に迫り、最後は力で中央を突破しタッチダウン。直後の2点コンバージョンもQB尾崎のパスが成功し、試合は24−24と振り出しに戻る。続くシリーズ、DEERSがWR#86東畠へのパス、TB#35平手のランなどでゴール前4ヤードまで攻め込んだ所で3Qが終了。同点のまま4Qに突入。最初のプレーでTB#39堀口が4ヤードタッチダウンランを決めて再度突き放す。トライフォーポイントは、ホールダーがスナップを取り損ねるが、冷静にリカバーし、エンドゾーン内に走りこんだTE#82八百板へのパスを決め、結果として2点コンバージョンの成功となる。(32−24) DEERSは更にTE#82八百板へのタッチダウンパスで1タッチダウンを追加。39−24とリードを広げる。関学も1タッチダウンを返し(2点コンバージョンは失敗)勝利への執念を見せるものの、オンサイドキックはWR#7植村ががっちりとキャッチ。結局39−30で試合終了となった。 なお、MVPには大会新記録となる4本のタッチダウンパスを決めたQB#8鈴木が選ばれた。 ●DEERSの関学OBたち OL#70奥田、LB#43岡橋はスタートからフル出場。WR#7植村は5キャッチで85ヤード獲得、更に1タッチダウン。この試合がデビュー戦となった新人WR#86東畠は4キャッチで65ヤード獲得といずれも大活躍でした。初めての母校との対戦に燃えたようです。ちなみに、板井主将の提案により、この試合のゲームキャプテンは4人の関学OBたちが務めました。 |
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