解説 by ルールスタッフ 浅野利三郎 | |
![]() ジャパンXボウルは京セラドーム大阪で、電工のキックオフで試合開始。 キックオフのボールをWR#2中川が35ydリターンし、電工陣49ydからの攻撃となるが、 QBサックを受けるなどで1stダウンを更新出来ずにパントとなる。 電工最初の攻撃を1stダウンを与えずパントに追い込むと、 WR中川が15ydをリターンし、電工陣44ydからDEERSの攻撃となる。 QB#10尾崎がTE#14脇田に7ydパス・WR中川に6ydパスを通し、 RB#38佐藤の10ydランなどで電工陣15ydに迫ると、 RB#29丸田がタッチダウンランを決めて先制する。(7−0) 次の電工の攻撃も1stダウンを与えずパントに追い込み、電工陣44ydからDEERSの攻撃となる。 QB尾崎がTE脇田に15ydパス・RB丸田に19ydパスを通して電工陣8ydに迫ると、 RB丸田が3回のランでエンドゾーンインチに迫り、 最後もRB丸田が中央ダイブで追加点を奪い取る。(14−0) ![]() 電工が反撃する。4thダウンギャンブルをQBランで更新されると、 21ydパス・22ydパスを通される。そして、小刻みなランプレーでDEERS陣2ydまで進まれ、 最後はランでタッチダウンを奪われる。(14−7) DEERSの攻撃が1stダウンを奪えずパントになると 、22ydをリターンされ、電工はDEERS陣32ydからの攻撃となる。 電工のランプレーが止められない。13yd・8ydを走られ、 13ydのタッチダウンランを奪われ同点となる。(14−14) DEERSは電工のキックオフにWR#18前田が90ydのリターンタッチダウンを決めたか と思われたが反則で取り消され、次の攻撃が進まずパントとなる。 電工に29ydラン・20ydパスでDEERS陣に入られる。 更に4thダウンギャンブルでは32ydのロングランを許し、 最後は3ydの中央突破で逆転のタッチダウン奪われ、前半が終了する。(14−21) ![]() 後半最初の電工の攻撃をパントに追い込む。 DEERSはQB尾崎がWR#22小嶋に11ydパス・WR前田に26ydパスなどで電工陣30ydに迫るものの、 後が続かずパントとなる。 次の電工の攻撃にはDL#92西川がロスタックルを決める等でパントに追い込む。 DEERSはRB#11曽根が5yd・6yd・3ydを走り、QB尾崎がTE脇田に16ydパス、 QB尾崎の10ydラン等で電工陣に入るが、QBサックを決められパントとなる。 電工のランプレーが止められない。37yd・11yd・5yd・3ydを走られ、 DEERS陣23ydまで迫られて、最終の第4Qに突入する。 ![]() 電工に7ydランでDEERS陣16ydに迫られると、 QBがランナーにボールを渡すと見せて隠し持ち、 フェイク後に自ら持って走るトリックプレーでタッチダウン奪われる。(14−21) DEERSは必死の反撃を試みる。 自陣33ydでの4thダウンギャンブルをQB尾崎のランで成功させ、 RB丸田の9ydラン・RB佐藤の8ydランで電工陣に攻め込むが、 ランプレーを止められ、4thダウンギャンブルのパスも失敗に終わる。 電工の攻撃でDEERS陣7ydまで攻め込まれるが、フィールドゴールをブロックして逆転の望みを繋ぐ。 残り時間3分、時間を使わず攻めたいDEERSはロングパスを投ずるが、 このパスをインターセプトされてしまう。 この後、電工の攻撃をなんとか食い止めるものの時間は無情に過ぎ去り、試合終了となる。 |
森ヘッドコーチコメント | |
![]() 「試合内容は完敗だった。一対一の勝負で劣勢になったことが全て。今日の出来がどうこうと言うよりも電工さんの力が上手だった。今日の試合のようにディフェンスがラン攻撃でずるずるとゲインを許すと厳しい。オフェンスも電工さんの強いディフェンスに対して点の取り合いの展開になっても競り勝てるだけの力が無かった。ここまで勝利を積み重ねてこられたのは安定したディフェンスがあったからこそ。そこを打ち破られたと言う点で完敗と言える。」 ―オフェンスについては? 「ある程度ボールは動かせていたと思うが、2Q以降リズムが生まれなかった。どこかで一発ロングゲインが出ていれば、流れも変わったと思うが、それをさせてもらえなかった」 ―優勝に足らなかった部分は? 「フィジカルの強さ。タックルとブロックが強くならないと勝負できないということ。その練習を積み重ねていくことが大事で、このレベルの試合で戦えるようになるには、繰り返し練習して力を積み重ねていくしかない」 ―ファンに向けて一言 「今日、スタンドに来て応援して頂いたファンの方々、職場の皆さんを始めとして、多くの方の力添えがありここまで来ることできた。勝つと決めて臨んだシーズンで、選手やスタッフは皆それに本当に良く頑張ってくれた。それでも勝てなかったのだから全てはヘッドコーチである私の責任。良いときも悪いときも変わらず支え続けていただいたファンの方には感謝の気持ちでいっぱい」 | |
#23栄貴浩主将コメント | |
![]() ―決勝で敗れて感じたことは? 「リーグ戦終盤以降、いい意味で積み重ねてこれたこともあるが、最後に電工さんと試合をして、フィジカルとスピードが足らないと勝負できないということを痛感した。選手個々が強くならないといけないという課題が浮き彫りになった形なので、来シーズン以降は、そこを強化しないといけないと思う」 ―ファンに向けて一言 「決勝の舞台まで来ることができたのもファンの皆さんのおかげ。今日も、アウェイにも関わらずたくさんの方がスタジアムに詰め掛けてくれて、熱い応援をしてくれた。本当に感謝している」 | |
選手コメント | |
●RB#29丸田選手コメント (14回49ヤード、チームの2タッチダウンを奪う。今季は副将としてオフェンスを率いた) ![]() ―今季は副将としてオフェンスのスキルポジションを引っ張ってきたが。 「スキルポジションの力が伸びてきているという手ごたえはあったが、オフェンスは11人でやるもの。一人でもミスをするとオフェンスは進まない。ラインも含め11人全体でレベルを上げられるようなチームを作っていかないといけない」 ●OL#67村井選手コメント(今季副将。重厚なブロックでオフェンスのラインズを牽引した) ![]() ―シーズン終盤以降、ラインユニットはよくなっていたと思うが。 「リーグ第4節の東京ガス戦で散々な内容に終わってから、ラインユニットの力を上げようと、皆でもがいて必死にやった結果、シーガルズ戦以降はよくなったと思う。それでも電工さんには通用しなかったので、個々の力もユニットの完成度もさらにレベルを上げないといけない。力をつけて来年この場所に戻ってきたい」 ●DL#9金選手コメント(今季、副将としてディフェンスを引っ張った) ![]() ―ディフェンスで足らなかった部分は? 「やはりDLの力不足に尽きると思う。フィジカル、スピード、全てを鍛えなおさないと勝負できない。選手個々が、自分に足らないところを考えて力を伸ばしていくしかない」 ●DL#92西川選手コメント (今季オールXリーグに選出されるなど、ディフェンスの中心として活躍。JAPAN X BOWL「MIP」受賞) ![]() |
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