DEERS HOME 試合結果

2010年1月3日(日) ライスボウル

鹿島DEERS VS 関西大学カイザース
会場: 東京ドーム / 試合開始時刻: 14:13 / 試合終了時刻: 16:50
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島DEERS 0 2 8 9 19
関西大学カイザース 7 3 6 0 16

得点経過

TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
関西大学 1 03:27 INT #30小原 48 KICK #30小原 G
関西大学 2 04:00 FG #30小原 23
DEERS 2 14:30 SAF
関西大学 3 05:33 FG #30小原 34
DEERS 3 09:32 PASS #16仲田→#25小嶋 21 RUSH #11曽根 G
関西大学 3 12:39 FG #30小原 43
DEERS 4 02:27 FG #26鹿島 28
DEERS 4 06:48 FG #26鹿島 28
DEERS 4 15:00 FG #26鹿島 25
内容 鹿島 関西大学
1.ファーストダウン(回数) 19 9
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) 71-370 Yds 53-224 Yds
 パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) 29-16-3-151 Yds 18-9-1-148 Yds
 ラ ン(回数-獲得ヤード) 42-219 Yds 35-76 Yds
3.反 則(回数-損失ヤード) 7-35 Yds 2-5 Yds
4.ファンブル(回数-喪失) 1-0 1-0
5.フィールドゴール(回数-成功) 3-3 3-3
6.ボール所有時間(1Q15分・計60分) 33:38 26:32
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解説by ルールスタッフ 浅野利三郎

1Q

#90鈴木のインターセプト

第63回ライスボウルは、DEERSが12年ぶりの日本一を賭けて、 学生チャンピオン関大と対戦し、関大のキックオフで試合開始となる。
DEERS最初の攻撃は1stダウンを奪えずパントとなるが、 P#19西口のナイスパントで、関大は自陣13ydからの攻撃となる。
関大最初の攻撃も1stダウンを与えずパントに追い込み、DEERSは自陣48ydからの攻撃となる。
DEERSはパス攻撃を試みるがこのパスを関大にインターセプトされ、 そのままエンドゾーンまで走られ、先制点を奪われてしまう。(0-7)
DEERSの攻撃は、QB#12山城からWR#18前田に20ydパスを通して初めて1stダウンを更新するが、後が続かずパントとなる。
関大のパス攻撃などでDEERS陣34ydまで攻込まれるが、 4thダウンギャンブルのランプレーをDB#21加藤のタックルでピンチを凌ぐ。
DEERSの攻撃も4thダウンとなるが、RB#29丸田の8ydランで1stダウンを更新する。 しかし、次のパス攻撃をインターセプトされて攻撃が進まない。
関大のパス攻撃で1stダウンを更新されるが、 次の攻撃にDL#90鈴木がパスをブロックして空中に浮いたボールを反応良くキャッチし、インターセプトをお返しをする。
しかし、DEERSの攻撃は進まずパントとなる。
関大に33ydパスを通されて関大陣46ydに進まれたところで第1Qが終了する。

2Q

セイフティを奪ったディフェンス

関大に38ydパスを通されDEERS陣12ydに迫られると、ランプレーで9yd進まれゴールライン手前3ydまで攻込まれる。 しかし、LB#42牧内のタックル、DL#9佐倉のタックルで前進を許さず、フィールドゴールの3点の失点に食い止める。(0-10)
DEERSの攻撃はRB丸田の9ydラン、RB#11曽根の10ydランで前進するが、思うように攻撃が進まずパントとなる。
関大の攻撃は、DL鈴木のタックルなどで1stダウンを許さずパントに追い込むと、 WR#2中川が果敢にボールをキャッチし、20ydをリターンする。
DEERSの攻撃がやっと進みだす。RB曽根が9yd・13ydを走り、QBの位置に入ったWR中川が8ydを走る。 更にRB丸田が10ydを走って関大陣29ydで1stダウンを更新するが、反則で罰退してパントとなる。 このパントはP西口のナイスキックをDB加藤がエンドゾーン手前でボールを押さえ、関大は自陣2ydからの攻撃となる。
DEERSディフェンスが頑張る。DL#56杉山がロスタックルを決めて関大は自陣1ydからの攻撃となる。 次の攻撃ではDL#91倉持・DL#92西川が真中のランコースを潰し、 DL#9佐倉・DL#55横田・LB#51比留間がランナーに襲い掛かってロスタックルし、セイフティーを奪い取る。(2-10)
前半残り時間30秒を切ってDEERSはパス攻撃を仕掛けると珍しいプレーが発生する。 QBの投げたボールが相手DLにブロックされると、 このボールをOL#67村井がキャッチし4ydを走って前進するという珍しいプレーとなった。 通常の前パスではOLがボールに接触することが反則なためパスキャッチを出来ないのであるが、 相手に当たった後のボールは反則にならないため、OLのパスキャッチという珍しいプレーとなった。
しかし、前半最後のパスプレーは関大にインターセプトされ、前半が終了する。

3Q

#25小嶋のタッチダウン

後半最初の関大の攻撃でLB#4山本・LB#43岡橋のロスタックルがあったものの、 26ydパスを通される等でDEERS陣16ydに進まれ、フィールドゴールで失点する。(2-13)
DEERSはQBを#16仲田にスイッチするとパスが通り出す。 WR前田に8yd・11yd、WR#25小嶋に18ydのパス等で関大陣22ydにボールを進める。 更に、QB仲田のパスを関大陣5ydでキャッチしたWR小嶋が、 相手のタックルを受けながらもエンドゾーンにボールを持ち込み待望のタッチダウンを奪い取る。(8-13)
このタッチダウンで5点差となったため、フィールドゴールで同点に追い着くために2点のタッチダウンプレーを選択する。 QB仲田のピッチパスを受けたRB曽根がランプレーでエンドゾーン飛び込み3点差とする。(10-13)
関大も反撃する。ランプレーはDEERSディフェンスに封じ込められるが、37ydのロングパスを通し、フィールドゴールで点差を広げる。(10-16)
DEERSはQB仲田からWR中川に19ydパスを通すと、 RB#38佐藤が7yd・23ydを走って関大陣24ydに迫ったところで最終の第4Qに突入する。

4Q

フィールドゴールを決めて勝利#26鹿島のキック

QB仲田がWR前田に14ydパスをヒットさせ、関大陣7ydで1stダウンを獲得する。 ここから、ランプレーを止められ、タッチダウンを狙ったパスも失敗するが、 28ydのフィールドゴールをK#26鹿島がきっちりと決めて再び3点差となる。(13-16)
関大の攻撃は1stダウンを許さずパントに追い込む。
DEERSはRB曽根が28ydを走り、RB丸田が13ydを走る。更にRB曽根が10ydを走って関大陣に迫る。 タッチダウンは奪えなかったもののK鹿島が28ydのフィールドゴールを慎重に決めて遂に同点に追い着く。(16-16)
関大の攻撃を再び1stダウンを許さずパントに追い込む。
DEERSはQB#10尾崎が登場する。RB佐藤とRB丸田ランで1stダウンを更新するが、2度のロングパスを失敗してパントとなる。
残り時間3分6秒、 関大のスペシャルプレーの攻撃をDEERSディフェンスがきっちりと反応して反則を誘い、パントに追い込む。 このパントをWR中川がリターンし、DEERSは関大陣33ydからの攻撃となる。
残り時間2分2秒、 QB尾崎がWR前田に15ydパスを通す。そして、RB丸田が13ydを走る。 関大陣5ydからRB丸田のランプレーは2ydのゲインでゴールラインまで3yd。 ここで、フォルススタートの反則で5yd罰退する。 残り時間4秒、ゴールラインまで8yd、DEERSはタイムアウト取ってサヨナラフィールドゴールを狙う。 関大が2回のタイムアウトを取った後のフィールドゴールは、K鹿島がゴールポストの真中を通す25ydのフィールドゴールを決めて試合終了となる。(19-16)

<<明けまして、日本一!!>>

多くの声援、ありがとうございました。

森ヘッドコーチコメント

森ヘッドコーチ

「前半は関大の思い切りの良いブロックとタックルを受けて、DEERSは硬かった。試合開始早々にインターセプトリターンタッチダウンを許し、オフェンスは余計に硬くなってしまった。後半は、相手のやってくることにしっかりとアジャストできたのも良かったし、仲田(QB#16)がいいプレーを見せてくれた。フィールドゴールをしっかり決めた鹿島(DB・K#26)を含め、この2人がこの試合のMVPだと思う」
―シーズンを振り返って
「気が付いたら日本一になっていたという感じ。毎試合ベストを尽くして、選手・スタッフが頑張ってくれたことが結果に繋がった。
昨年と比べて、チームがガラッと変わったということはない。毎年ベストを尽くして頑張ってきたことが、目に見えない積み重ねとなって、今年、結果となって表れたと思う」
―ファンの方に向けて
「このような経済情勢の中で、アメフトをやらせてもらっていることに感謝しないといけない。その恩返しは、ライスボウルで勝つことだと思っていた。快勝とはいかなかったが、なんとか勝利することができて良かった。一年間、応援ありがとうございました」

選手コメント

LB#42牧内選手

■牧内主将
「苦しい試合だった。学生の思い切りの良さとチームのまとまりが素晴らしかった。ディフェンスは試合を通じてよかったと思う。オフェンスは前半苦戦したが、後半は立て直していいドライブを見せてくれ、最後の逆転ドライブを見せてくれた。キッカー鹿島も最後に決めてくれて本当に良かった。」
―シーズンを振り返って
「シーズンは長かった。特に今年は試合のやり方が変わったので、手探りの状況だった。初志貫徹というスローガンを掲げ戦ってきたが、選手一人一人が昨シーズンの悔しい気持ちを忘れずにやり切ってくれたことが、日本一という結果に繋がったと思う」
―ファンの方に向けて
「たくさんのファンの方に喜んでもらえて本当に良かったと思う。フィールドからスタンドを見上げたとき、たくさんのファンの方がいて心強かった。一年間、応援してくれて感謝の気持ちで一杯」


QB#16仲田選手

■QB#16仲田選手 (パス10回投7回成功89ヤード1タッチダウンパス)
「前半はオフェンスで得点を奪えなかったが、ベースプレーは進んでいたし、心配はしていなかった。いつも通りのプレーをしようと心がけた。(タッチダウンパスは)相手のディフェンス隊形を見てプレーを変えた。タッチダウンに繋がったのはたまたま。今は日本一の実感が湧かないが、明日になったら実感が湧くと思う」



WR#25小嶋選手

■WR#25小嶋選手 (3捕球47ヤード チーム唯一のタッチダウンを奪う)
「(タッチダウンのプレーは)仲田さんのパスが最高だった。ゴールライン付近でボールを落としてしまったが、タッチダウンになって良かった。日本一は気持ちいい。良いシーズンだった」




DB・K#26鹿島選手

■DB・K#26鹿島選手 (ラスト1プレーで勝ち越しフィールドゴールを決める)
「最後のフィールドゴールは心臓が破裂しそうだった。3年前のジャパンXボウルで最後のフィールドゴールを外した記憶が甦ってきたが、振り切って思い切り蹴った。蹴った瞬間に成功したと思った」




RB#29丸田選手

■RB#29丸田選手 (18回87ヤード)
「前半のターンオーバーで少し慌てた部分はあったと思う。ただ、自分たちのオフェンスは一年間ラン攻撃をベースにやってきたので、スタイルを貫き通そうとコーチとも話をしてやった結果、ランが進んだので、これでいけるという感触をつかめたと思う」
―シーズンを振り返って
「オフェンスとしては、十分に満足といえるシーズンではなかった。もっと点を取れるようなオフェンスにしたかった。来シーズンは連覇のかかるシーズン。そのためには、ハイパーなオフェンスを構築して、もっと得点を奪えるようにしたい」

OL#67村井選手

■OL#67村井選手 (副将としてOLを引っ張る)
「関大LBの思い切りが良く前半は苦労した。ただ、DEERSのラン攻撃が進みだすと、相手の思い切りも良さがなくなってきたので、自分たちのペースでオフェンスを進めることができた。
一年を通して、牧内主将がオフェンスとディフェンスの信頼関係を築いてくれたのでやりやすかった。オフェンスはプレーの精度を上げるのに時間もかかるし、シーズン序盤は思うようにいかないこともあった。そんな状況でも牧内主将がまとめてくれたので、自分たちのスタイルを見失うことなくプレーすることができた」

DL#90鈴木選手

■DL#90鈴木選手 (タックル2回 インターセプト1回)
「(インターセプトは)手を出したら相手QBの投げたボールが当たった。 関大のOLは早かった。あまり仕事をさせてもらえなかった。日本一は気持ちいい。来シーズンも頑張りたい」