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TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
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鹿島DEERS | 7 | 30 | 13 | 13 | 63 |
ブルザイズ東京 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
TEAM | Q | TIME | PLAY | PLAYER(S) | YARD | TFP | PLAYER(S) | G/NG |
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鹿島 | 1 | 04:27 | RUSH | #38佐藤 | 6 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 2 | 00:41 | RUSH | #25岩井 | 14 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 2 | 03:42 | PASS | #12加藤→#2中川 | 24 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 2 | 08:14 | PASS | #12加藤→#29丸田 | 14 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 2 | 10:10 | SAF | − | − | − | − | − |
鹿島 | 2 | 11:27 | PR | #18永川 | 70 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 3 | 04:23 | PASS | #10山城→#2中川 | 3 | KICK | #14青木 | NG |
鹿島 | 3 | 09:00 | PASS | #10山城→#20岩倉 | 5 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 4 | 00:09 | PASS | #10山城→#18永川 | 30 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 4 | 07:15 | PASS | #10山城→#11前田 | 4 | KICK | #14青木 | NG |
ブルザイズ | 4 | 10:35 | FG | #11早川 | 32 | − | − | − |
内容 | 鹿島 | ブルザイズ |
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1.ファーストダウン(回数) | 18 | 5 |
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) | 49-359 Yds | 48-62 Yds |
パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) | 30-25-0-304 Yds | 16-6-1-33 Yds |
ラ ン(回数-獲得ヤード) | 19-55 Yds | 32-29 Yds |
3.反 則(回数-損失ヤード) | 2-10 Yds | 4-27 Yds |
4.ファンブル(回数-喪失) | 2-1 | 1-1 |
5.フィールドゴール(回数-成功) | 0-0 | 1-1 |
6.ボール所有時間(1Q12分・計48分) | 19:02 | 28:58 |
1stSTAGE第2節は、2006年春から5年ぶりのアミノバイタルフィールドで、
暑さの残る中、ブルザイズのキックオフで試合開始となる。
DEERS最初の攻撃は1stダウンを奪えずパントになると、
ブルザイズ最初の攻撃もDL#91倉持のQBサック等で1stダウンを与えずパントに追い込む。
ブルザイズのパントにWR#2中川が26ydをリターンして、DEERSは相手陣11ydからの攻撃となり、
RB#38佐藤の6ydのタッチダウンランで先制する。(7-0)
ブルザイズの攻撃は、LB#54佐藤のロスタックル等で1stダウンを与えない。
DEERSはQB#12加藤がWR#25岩井に9yd・6yd・5ydと連続してパスをヒットさせるが、
次のパスでボールをキャッチ後にファンブルし、攻撃権を失う。
ブルザイズの攻撃はDL#9佐倉のロスタックルで、1stダウンを与えない。
ブルザイズのパントにWR中川が23ydをリターンしたところで1Qが終了する。
QB加藤がWR#18永川に18ydパスを通すと、
QB加藤からRB#29丸田に、そしてWR岩井へリバースランが決まり、14ydのタッチダウンランを奪い取る。(14-0)
ブルザイズ攻撃は、DL#93重近のロスタックル、更にDL#90鈴木のロスタックルで反撃を許さない。
DEERS攻撃は、QB加藤からRB佐藤への17ydパスで前進すると、WR中川に24ydパスでタッチダウンを奪い取る。(21−0)
DEERSディフェンスはLB#31秋野、DL#92西川が連続でロスタックルを決める。
ブルザイズのパントをWR永川が15ydをリターンすると、RB#20岩倉が6ydラン、
WR永川に9ydパス、RB丸田の6dyラン、TE#1庭野に6ydパスで前進し、最後はRB丸田への14ydのタッチダウンパスで締めくくる。(28−0)
ブルザイズの攻撃にDL#44小宮のロスタックルの後、
LB#56杉山が相手エンドゾーン内でQBをタックルしてセイフティーを奪い取る。(30−0)
ブルザイズのキックオフはDEERSの選手に当たり、ブルザイズの攻撃となるが、
1stダウンを与えずパントに追い込む。すると、このパントをWR永川が70ydのリターンタッチダウンを決めて、前半が終了する。(37−0)
ブルザイズ攻撃に16dyのパスで1stダウンを更新されるが、
次のパスでLB#37大館がパスカットし、このボールをDL#3小堺がインターセプトする。
このチャンスにQB#10山城がWR岩井に16ydパスを通してエンゾゾーンに迫ると、WR中川に2ydのタッチダウンパスを成功させる。(43−0)
ブルザイズに反撃を許さずパントに追い込むと、QB山城のパス攻撃が冴える。
TE庭野に15yd、WR#6渡部に3yd、WR中川に18yd、WR前田に15ydパスを通し、
最後はRB岩倉への5ydのスクリーンパスでタッチダウンを奪い取る。(50-0)
DEERSディフェンスも手を緩めない。DL佐倉のQBサック、DL鈴木のロスタックルでパントに追い込み、第3Qが終了する。
第4Q最初の攻撃で、QB山城が目の覚めるようなロングパスでWR永川に39ydのタッチダウンパスを成功させる。(57-0)
ブルザイズ攻撃でスナップミスをDL小宮がリカバーして攻撃権を得るが、
DEERSも4thダウンギャンブルでスナップミスがあり、攻撃権を奪い返される。
ブルザイズの攻撃をDL倉持がQBサックで凌ぐと、QB山城がWR永川に18ydパス、
TE#17高木に22ydパスで前進し、最後はエンドゾーンに走りこんだWR前田に4ydのタッチダウンパスをヒットさせる。(63-0)
DEERSのキックオフが直接サイドラインを割り、ブルザイズは自陣40ydからの攻撃となる。
ブルザイズに3ydラン、10ydパス、5ydパスに続いて、QBスクランブルで30ydを走られ、
最後は32ydのフィールドゴールを決められて試合終了となる。(63-3)
【試合後のハドルより】
この試合で失点をしたのは、キッキングのミス(キックオフのアウトオブバウンズ)と、ディフェンスがロングゲイン(QBスクランブル)を許したタックルのミスが重なったシリーズ。失点をするケースは、同じシリーズ中にミスが重なっていることが多い。その典型のようなシーンだった。みんなわかっていると思うが、点差が拮抗する相手との試合であればこうしたミスが致命傷になる。不用意なミスが多くなるほど、ミスが重なる確率が上がる。肝に銘じよう。
先はまだまだ長い。シーズン中でもトレーニングを疎かにせず、コンディション作りを万全に。
■QB#12加藤(翔)選手
【DEERS新人QBとして初のスターターを務めた。前半4つのタッチダウンを演出しパス成功率も83%と、期待通りの活躍を見せた。】
―初めてのスターター、試合を終えた率直な感想は?
今回スターターを務める事は、随分前から言われていました。自分なりにしっかり準備して臨めたのでは・・・と思っています。パスの成功率はまあまあだったかも知れませんが、最初のシリーズでタッチダウンを取れなかった事が悔やまれます。強い相手になれば、攻撃のリズムとテンポが益々重要になります。攻撃の起点となるQBは、それを自らが作れるポジション。だからこそ試合全体のテンポを主導するファーストシリーズを重視していました。次戦以降への大きな課題です。
―今年のチームは3人の実力あるQBが拮抗している。それについては?
正直言って1年目からこれほど出場機会が得られるとは思っておらず、今年はまず身体を作ろう、とプランしていました。チャンスを与えられた事は大変光栄で有難い事です。また、二人の先輩は上手いし実績もある。そんな環境で切磋琢磨できる環境は大変貴重です。これは個人的な考えですが、やはりチームには全体を牽引する1人のエースQBが必要と思います。自分にも与えられた機会がある限り、常にエースの座は狙っていきます。
―次戦以降に向けて。
力のあるチームとの対戦フェーズに入っていきます。相手が強くなるからこそ見える課題があります。それを克服し、それぞれが自らのよさを最大限に発揮できるように務め、結果としてチーム全体が上手くなっていく。このJXBとライスを獲得する必須のプロセスを遂行するために練習を重ねていきます。
■WR#25岩井選手
【異なる個性の2人のQBから放たれるショートパスを要所で確実にキャッチ。リバースプレーのランではタッチダウンもあげた。】
―前後半を通じて安定して活躍くれました。今年の課題は?
オフェンス全体の戦略としてパスの機会が増えています。ただし自分の役割は一発ロングゲインのタッチダウン狙いではありません。DEERSには#2中川や#11前田といった決定力あるWR陣が豊富です。自分の役割は、確実にパスをキャッチしてフレッシュダウンを重ねてオフェンスを繋げていき決定力のあるWRの機会を増やす事、と自覚しています。
―球際の強さは変わらない。補球後の執念と強さも相変わらず。岩井選手がボールをキャッチした後のファンブルやドロップは自分の記憶にはないけど?
確かにファンブルやドロップは練習以外では記録していないと思います。一昨年のライスボウルのタッチダウンは我ながら危うかったですが・・・。学生時代からのモットーである「渡されたボールに込められた10人の気持ち」は今でも一番大切にしています。今日の試合のハーフで、森HCからも「後半はオフェンスファンブル・ドロップ0」との檄も飛びましたし、ボールへの執念は徹底しようと思いました。
―ランアフターにも強さが増した。
パス攻撃が多くなったのは事実ですが、並行してランプレーのブロック練習もしっかりと時間を割いて行っています。相手を強くヒットして倒す練習が、レシーバーとしての捕球後の強さにも繋がっていると感じます。やはり「体幹」です。自分もストレングスコーチの指導を実戦で体感できています。
―次戦以降に向けて。
実戦は最高の練習の場でもあります。確実なプレーを通じてファンダメンタルをしっかり確認する事が当面の課題です。それが出来れば、強豪とのぎりぎりの試合での良いプレーに自然に繋がると思っています。
■RB#38佐藤選手
【「倒れない」を目標にシーズンに向けて鍛錬を重ねてきたRB陣。ポジションリーダーとしてそれを体現し、この日も先制のタッチダウンを上げた。】
―佐藤選手をはじめ、RB全員が本当に倒れ難く強くなったと感じている。
目標に向かって全員でやってきた事が実を結びつつある。そう思えるようになってきました。倒れなければ次に繋がる。ポジションリーダーとしての自覚もありますが、自分は基本的に不器用なので、だからこそ、決めた事だけは絶対にやり抜こうと思っています。
―特にファーストコンタクト後の強さが際立っている。科学的なフィジカルトレーニングも最高の効果をあげているのでは?
「体幹」の重要さですねやはり。朝倉ストレングスコーチの理論は非常に明快ですし、それが実戦で体感できています。まだまだ先は深いのですが、我々なりに理解して消化出来るようにもなってきました。自分の場合は、股関節の稼動域を大きくし、広げた状態でも体幹を保ちヒットの強さが出せるようになって来ました。
―次戦以降に向けて
昨年に比べてチームとしてパスプレーが増えています。それでもRB陣でフレッシュダウン、タッチダウンを奪っていきたい。ランプレーの機会は相対的には減りましたが、だからこそ大事な場面で、辛いときこそRBで!の強い想いでぶつかっていきます。形になって来た事はそのまま継続し、そこに気持ちを乗せて最高峰を目指します。