DEERSが挑む、3年ぶりの王者奪還への道。
今のチーム状況と、シーズンに向けた覚悟を森ヘッドコーチに伺った。
―昨シーズンを振り返って、どのようなシーズンでしたか?
全体的に考えると、主に春シーズンから秋の序盤までは、震災の影響もあり思うように練習出来なかったことと、
オフェンスが大きくスタイルを変更したことで、見通しのつかない状況でした。
ですが、思っていた以上に順調にいっていましたし、だからこそ大事にいきすぎていた部分がありました。
それがシーズン終盤の失速につながったと感じています。
本来であれば、徐々に上がっていかなければいけないところが逆に下降線を辿ったところがチームとしての大きな反省です。
―昨シーズンの反省から、今シーズンは、どのような点に強化ポイントを置きましたか?
小手先では勝てないので、リスクを背負ってでもタフな練習をしなればいけないということと、
フィジカルを含め基本をもう一度やらなければいけないということに重きを置いて取り組んできました。
―春シーズンを終えて、取り組みの成果や収穫はありましたか?
準決勝での敗退は今のDEERSの力で、それが現実だと思いました。
基本練習というのは、少しやってすぐに効果が出るというようなそんなに簡単なことではないので、
粘り強くずっと継続していかなければなりません。試合に負けたからといって基本路線がぶれるようなことはありませんでした。
ただ、欠落していると感じたのは時間的な意識です。
強くなると言っても5年後10年後になっても遅い訳なので今秋に照準を置かなければなりません。
ですので、そこまでに練習が足りないのであればやらなければならない。
やり方にまずい点があるのであれば修正をしなければならない。
タイムスケジュールというか、いつまでにしなければいけないとかということをもう一度、
より一層徹底しなければいけないと考えました。
―夏合宿を経て、試合まで一週間となりましたが仕上がりは?
決して悪くはないと思いますが、正直、本当のところは分かりません。
まずは、今が良いとか悪いというよりは、初戦に向けて毎回の練習を通じて強くなること、
シーズンが開幕すれば一試合ごとに強くなることが必要です。
毎日毎日少しでも強くなる、うまくなる、チーム力を上げることを継続していかなければ
なかなか優勝争いには食い込めないと思います。
やってみないと分からない部分が多いですが、上手く調整していけば結果が出るという力があるわけでもないので、
極論を言えば、たとえそれがシーズン最後の試合中だったとしても強くなるという意志を持ってプレーし続ける、
最後の最後までもがき続けることが必要だと考えます。
―1stSTAGE第3節では昨年惜敗を喫した相模原ライズとの対戦があります。
試合をする上では、どんな形であっても勝たないといけませんが、
そこでチームの状態は測れないと思っています。昨年の1stSTAGE第4節での富士通フロンティアーズ戦では、
いい試合が出来たと思いますが、最終的には結果がついてきていませんので、
そこで勝ったら調子がいいとか負けたから調子が悪いということはありません。
ですので、試合でも練習でもあまり先のことは考えずに、
シーズン最後の試合であっても”少しでも強くなるんだ”という強い意志を持ち続けて試合に臨むことが
今年の鍵であると考えています。
―最後にファンの方へメッセージをお願いします。
いつもDEERSへの応援をありがとうございます。
やはり観に来てくださった方々や日頃から応援してくださる方々に、試合のフィールド上でいいプレーをし、いい試合をする、
そして勝つ、ということがDEERSの出来る最大のご恩返しだと思います。
まだこれで十分に勝てるというところまでチーム力が上がっていませんが、
シーズン最後の瞬間まで、強くなり続けるという意識を持って練習と試合に取り組みます。
今年もよろしくお願い致します。
|