3月26日(土)、アメリカカリフォルニア州サンディエゴで行われたアリーナフットボール国際親善試合に出場しました。私達は日本選抜チーム「ALL JAPAN サムライウォリアーズ」として、アメリカのプロリーグaf2に所属する「サンディエゴリップタイド」と対戦いたしました。サムライウォリアーズは1月にトライアウトが行われ、100名を超える参加者の中から選ばれた25名の選手で結成したチームです。ディアーズからは「グレート」板井選手、今シーズンからFB/TEに転向した松澤選手、若手OL三人衆、菅野選手、井澤選手、そして私倉持が選ばれました。「アメリカのプロを倒す」という目標の下、2月19日から毎週土日に富士通川崎グラウンドで計10回の練習を行い、アメリカに乗り込みました。今回のアリーナフットボール奮闘記を鹿日記で報告したいと思います。
【練習】
1月某日、私のパソコンにいつも直感が冴える井澤さんから「おつ!アリーナとか受けない?」のみ、というメールが入りました。あれこれ迷った挙句、「何かためになることがあるかも」と思いトライアウトを受験し、今回アリーナフットボールに初挑戦することになりました。実際にやってみると、アメフトとは似て非なる競技でした。まずアリーナでは基本的にオフェンス、ディフェンス、キッキングと一人で全てこなさなければなりません。私はディアーズではOL専任ですが、DLも務めなければならず、スタートの仕方からタックルの仕方、パスラッシュに必要なテクニックまで、イチから練習しました。また、ルール上OL(厳密にはTE)の私達もパス捕球可能なので、生涯初のタッチダウンを夢見てパスキャッチの練習もしました。FGのスナッパーにも任命され、「JAPANの勝敗を左右する場面で出番が来るかもよ」という板井さんの言葉を信じ、練習を重ねました。フィールドもアメフトに比べ約1/4と狭いのでどこからでもTDが取れます。逆を言えば、どこからでも一発タッチダウンが取られるということなので、一瞬たりとも気が抜けません。交代も自由にできないのでスタミナも要求される過酷な競技なのです。練習の感想としては、OL以外のポジションを経験したことで、プレーの幅が広がりました。さらに良いスタートをしようとすればする程オフサイドしてしまうDLの気持ちが身に染みました。また、他のチームの選手と交流することでトレーニングや食事について学ぶことも多く、モチベーションも上がりました。練習自体も各チームから様々な個性を持った選手が集まっているので、厳しくも楽しい雰囲気で行うことができました。
追伸:おそらく日本フットボール史上稀に見る「花粉症で外に出られず練習アウト」という珍事が3月のある日、某選手の身に発生したことも報告しておきます。140キロの巨漢も今年の花粉には勝てなかったようです・・・。
★3月23日(水)
【出発】
いよいよアメリカへ向けて出発の日を迎えました。柴崎寮在住の若手4人で一緒に成田まで向かいました。新宿から成田までのバスの手配は松澤さんがテキパキと進めており、さすがの仕事ぶりでした。新宿を発ち、成田へ向けて順調にバスが走行している中、松澤さんが突然立ち上がり運転手さんに何やら必死に訴えています。どうやらトイレを我慢できなくなったようですが高速道路上にPA等はなく、どうすることもできません。段々見ているこちらも悲痛になってきました。常日頃トレーニングで自分の限界まで追い込む彼はここでも自分の限界と闘っています。「もはや万事休すか・・・」という時に高速を降り、運転手さんの機転で事なきを得ることができました。よかったですね!
成田空港に到着し、板井さんと合流後、昼食を済ませサムライメンバーと集合しました。航空券等を受け取った後、搭乗手続きを行い飛行機に乗り込みます。ちなみに私は海外旅行経験はもちろん、飛行機に乗ったこともありません。今回初めてあの鉄の塊に乗り空を飛ぶのです。もし飛行機が落ちたら・・・ハイジャックされたら・・・次々とネガティブな妄想が浮かびました。シートベルトを締め、離陸まで精神統一しながら無事を祈っていたところ、徐々に飛行機が加速を始め、一瞬ふわっと浮いたと思ったら、すぐに上空数千メートルの世界でした。
機内ではエコノミークラスにアメフト選手がひしめきあうという一般のお客さん泣かせの状況でした。ライン以外のアメフト選手は細いというイメージがありますが、バックスでも筋肉がついているので一般の方と比較すると十分大きいのです。ライン陣は全員通路側に配置され多少窮屈さが緩和されましたが、数時間も経つとあとは我慢勝負に突入です。到着までの時間はひたすら寝る者、ゲームや読書をする者と各自思い思いに過ごしていました。日本出発から9時間半後、私の祈りが通じたのか無事ロサンゼルス国際空港に到着しました。私の心配もとり越し苦労に終わったようでよかったです。
【地元小学校訪問】
私達がここを訪れた時間帯はちょうど昼休みで、校庭(天然芝でだだっ広い)で子供達が遊んでいました。バスが到着したのを見つけると、すぐにたくさんの子供達が駆け寄ってきて私達が降りてくるのを待ち構えていました。バスから降りると歓迎会が始まるまで一緒に遊ぶことになりました。ここの小学生達はみんな積極的で、本当に楽しそうに遊んでいました。午後の最初の授業がサムライウォリアーズの歓迎会だったようで、全校生徒を挙げて歓迎してくれました。質問タイムになると学年を問わず、みんな我先に手を挙げ私達を質問攻めにします。その中で「日本のフットボール選手は大体何歳までやるのか」という質問があり、板井さんが答えることになりました。開口一番、「40歳までやります!!」この答えに子供達よりむしろ私達の方が「おお〜!!」と感嘆の声を挙げてしまいました。しっかり聞きましたよ、板井さん!!
その後校庭でアメフトごっこをして遊ぶことになりました。菅野さんはブラジル人格闘家ヴァンダレイ・○ウバのようなその風貌と、普段の振る舞いからは想像もつかないのですが、意外にも子供好きのようで1on1(熊VS子供とも言う)をやったり、ボール投げをしたりととても楽しそうでした。その様子はいつも私や井澤さんをシメ上げ、時には台風の中、問答無用でT駅まで自転車でパシらせるあの菅野さんとはまるで別人です。「人は見かけによらない」とはよく言ったものです。松澤さんも根っからの子供好きのようで、子供達と仲良く楽しそうに遊んでいました。井澤さんは日米を問わず子供達に大人気(特に女の子)のようでサイン攻めにあっていました。みんな子供好きなんですね〜。私にも優しくして下さい。。
★3月24日(木)
【ウェルカムパーティー】
今回の試合の共催者であるサンディエゴティファナ日本協会が、私達の歓迎パーティーを開いて下さいました。パーティーでは現地の日本人や日系人、日本在住経験のあるアメリカ人等多くの方々がサムライウォリアーズと交流し、そして激励をいただきました。
パーティーにはなんと!タレントの西田ひかるさんが激励に訪れていました。やっぱりアイドルだけあって美人オーラがメラメラ出ています。このオーラにメロメロになってしまった選手が・・・。意外にもグレート(チームメイトから尊敬の念をこめてこう呼ばれている)板井さんです。あまり多くは語りませんが、明らかに板井さんは西田ひかるさんの大ファンのようで、「やっぱり本物は美人やな・・・」とその魅力にとりつかれています。何とかツーショット写真を撮りたいと普段はクールな板井さんが様子を伺っています。しかし西田さんは挨拶の対応に追われており、なかなかチャンスが来ません。そんな中、一瞬流れが途切れ千載一遇のチャンスが!そこで「写真お願いします!!」と頼み込むと西田さんは快く応じてくれ、見事ツーショット写真の撮影に成功しました。
しばらくして今度はサインをねだろうという様子。用意周到にも松澤さんがマッキー(#42ではない)を持っており、再びチャンスを伺っておりました。しかしなかなかチャンスは訪れません。そうこうしている内にパーティーは終了し、西田さんは会場を後にしようとしているではありませんか!それに気づいた板井さんはマッキー片手に俊足を飛ばし追いかけようとしました。しかし、お客さんが多く、人ごみに揉まれている間に西田さんは行ってしまいました。「行ってもうた・・・」ガックリと肩を落とし戻ってきた板井さん・・・。余程残念だったのでしょう。その心情は帰りのバスへ向かう時の哀愁漂う後ろ姿が物語っていました。
★3月25日(金)
【サンディエゴ・チャージャーズ施設訪問】
今回の旅の目玉、NFLサンディエゴ・チャージャーズの施設見学です。私達は到着するとすぐに地元メディア向けの記者会見を行いました。サムライウォリアーズの山田晋三ヘッドコーチとチャージャーズのオーナーによる会見だったのですが、各メディアが大勢取材に訪れており、私達の注目度の高さを実感しました。会見の席上、毎年ドラフト1位選手に贈られる名前入りの背番号1のユニフォームが、山田ヘッドコーチにプレゼントされました。これは予想外だったようで山田ヘッドコーチも満面の笑みを浮かべて喜んでいました。
その後、各施設を案内していただきました。まずロッカールームから。昨年流行ったキムタクのアイスホッケー兼恋愛ドラマのように、練習着がかかったロッカーが各選手に割り当てられています。ロッカーを見ていると、整理整頓している選手、散らかしている選手様々で、この辺はどこのチームでも同じみたいです。
次にイクイップメントルーム。これは驚きました。シューズからグローブから何から何までものすごい数のアメフト用品が山積みになっていました。その規模はまるでアウトレットモールのようでディアーズの防具倉庫の数十倍、数百倍です。「やっぱプロチームだよなー」と実感しました。
次にトレーニングルーム。広い!の一言です。ウェイト基材はディアーズにあるものとさほど変わらないのですが、各々の数が多い上に重りの重さも凄まじく200ポンドのダンベル等があります。これは施設全般にも言えることなのですが、掃除が行き届いていて
とてもきれいです。この隣にはジャグジーがありました。
最後にグラウンドに行きました。手入れの行き届いた天然芝の広大なグラウンドです。NFLのプロだから当然ですが、このグラウンドで毎回練習できるチャージャーズの選手達がうらやましいです。
グラウンドやトレーニングルームで練習している選手が何人かいて、その様子を見学することもできました。・・・やっぱりDNAが違いますよ、彼等は!!WRやDBの選手は手が物凄く長くて、広背筋が発達しており、何よりも顔が異常に小さい。私の1/4位でしょうか・・・?また、トレーニング中の彼等はテキパキ、黙々とメニューをこなしていきます。ウェイトルームでついつい喋りながらトレーニングしてしまう自分達とは、こんなところでも意識の差があるのかなと思います。日本には存在しない「アメフトのプロ選手」の世界を見られてとても勉強になりました。
【レセプションパーティー】
夜は対戦相手のサンディエゴ・リップタイド主催のパーティーがありました。パーティーにはリップタイドのスタッフ、選手、チアが参加し、私達と交流を深め、互いに試合の健闘を誓い合いました。
ここでリップタイドのオーナーが、現役NFL選手でフィラデルフィア・イーグルスに所属するRT:JOHN RUNYANということに気づきました。オーナーなのにリップタイドのどの選手よりもデカく、強そうなのでパーティー開始前からやたら目立ってはいたのですが、今年のスーパーボウルに出場していた選手とは知りませんでした。そうと分かれば是非ともこのNFLのオフェンスラインと一緒に写真を撮りたいとライン陣でお願いしました。後でその写真を見ると、仮にも日本代表オフェンスラインの私達と完全に頭一つ違います。完全に大人と小学生状態です。握手してもらうと、掌から伝わるオーラが強烈だったのを覚えています・・・。
★3月26日(土)
【試合】
いよいよ決戦の日を迎えました。当日はバスで試合会場となるサンディエゴスポーツアリーナに向かいました。みんな戦闘モードに入っており気合十分です。私達の試合は、日米交流イベント「ジャパンフィエスタ イン サンディエゴ 2005」のメインとして位置付けられています。到着すると既に会場内には日本文化を紹介するテーマゾーンが設置され、フィールド上でも日本にちなんだパフォーマンスが色々と披露されていました。これらを見ているとイベントの盛り上がりがひしひしと伝わってきました。
ロッカールームに入ると、前日のチャージャーズ同様、ユニフォームやヘルメットがかけられ、各選手のロッカーがセッティングされていました。ちょっとしたプロ気分を味わわせてもらった後、着替えを済ませウォーミングアップのためフィールドに出ました。アップが終わってからも私は松澤さんとフィールドゴールのロングスナップ練習を繰り返しました。緊張や不安よりも、不思議と今回は早く試合がしたいという楽しみの方が多かった気がします。ロッカールームに戻ると各選手音楽を聴いたり、瞑想したりしてビリビリとした空気が支配していました。
選手入場のため裏口に集まると、試合のオープニングセレモニーとしてチアを乗せたハーレー乗り達がスタンバイしていました。室内なので排気ガスの匂いがこもり、その時は勘弁してくれよと思いましたが、今ではいかにもアメリカらしい演出だったと思います。ハーレー好きの井澤さんは興味津々で「俺もやってみたい」というようなことを言っていました。案外面白いかもしれません・・・。セレモニーが終わると選手入場です。サムライウォリアーズは和太鼓の音に乗り、一人づつ名前を呼ばれ入場します。私の前の入場者は松澤さんだったのですが、彼は名前を呼ばれるとジャパニーズサラリーマンの得意技「お辞儀」を深々としてフィールドに入っていきました。次の私も早速マネさせてもらったのですが、これ以後みんなお辞儀をしてから入場するようになり、JAPANの礼儀正しさをアピールすることができたと思います。反対にリップタイドの選手達はそれぞれ決めポーズをとってから入ってくるのですが、これがまたカッコよかった!手足の長いアメリカ人がやると決まってるように見えるんですね。
コイントスを終え、JAPANのキックオフリターンで試合開始です。リターンはあまり返せなかったものの、パスが連続して決まり先制のタッチダウン!!幸先いいスタートを切ったかに見えたのですが、後は防戦一方で差が徐々に開いていきました。前半を終え、TD2本差で折り返しました。
ロッカールームに戻り、作戦等のミーティングを行っていたのですが、作戦以前に相手の強さに浮き足立っている選手が多く(私も含め)、自分達の本来のプレーができていませんでした。そんな雰囲気を察知したのか、普段はもの静かな板井さんが立ち上がり大声で「みんなアメリカ人という名前に負けとるんちゃうか?もう一回相手しっかり見てみい!勝負にならん相手とちゃうやろ?基本や!もう一回基本に戻ってやることやりゃ、絶対勝負になるで!後半からやろうや!!」とゲキを飛ばしました。相手の想像以上の強さと会場の雰囲気に飲まれつつあった私達ですが、多くの選手がこの言葉で我に返ったのではないでしょうか?はっきり言ってシビレました。
仕切り直しをして後半開始です。前半の押されっぱなしの展開から持ち直し、後半の立ち上がりは互角に近い勝負をしたと思います。しかし、オフェンスはそこそこゲインできるようになったものの、TDを奪うことができません。ディフェンスも粘るものの、止めきることができません。アリーナフットボールは基本的に時計が止まらないので、あっという間に第4Qになりました。差が開いており、時間もないので何が何でも早く点数を取るしかなくなりました。JAPANはオンサイドキックを試みますが、失敗して相手にTDを与えてしまう、の繰り返しでした。点数はどんどん離れてしまい、もはや逆転は絶望となりました。
残り時間1分、会場も試合終了ムードが漂う中、最後にドラマのような展開が待っていました。ここでQBを注目の有馬選手に交代した直後、板井さんにロングパスが投じられました。しかし、相手DBの2枚のカバーがぴたりとつき、フリーになれません。エンドゾーンでもみ合いになりながらジャンプ!板井さんはボールをもぎ取るようにキャッチしました。タッチダウンです!!アメリカ人DBをものともせず競り合いを制してのキャッチ。さすがJAPANの誇るスーパーWRです。ところが、リップタイドは甘くなく、容赦なく攻めてきてすぐにTDを取り返されました。JAPANのキックオフリターン。相手キッカーが蹴ったボールをキャッチしたのはまたもや板井さんです!エンドゾーンめがけ懸命に走りますが相手のタックルが襲い掛かってきます。しかし倒れません!タックルされてもタックルされても振りほどき、交わしながらエンドゾーンに駆け込みました。またもやタッチダウン!!このシーンは本当に映画やドラマの1シーンのようで、会場のお客さんも感動・興奮し、最後の最後に一気に盛り上がりました。
ブロッカーとしてフィールドにいた私も感動し熱いものがこみ上げてきました。後で聞いたのですが板井さんはこの時初めてリターナーをやったそうです。まさに千両役者「グレート板井」です。凄いタッチダウンでした。試合は32-67と結果的に惨敗でした。でも最後に板井さんがサンディエゴの人達に「サムライスピリッツ」を見せてくれました。試合に負けたのはもちろん悔しいですが、今回の私達の挑戦を見てアメリカに住む日本人や日系人、もちろんアメリカ人の方々も楽しんでくれたようです。彼らに少しでも勇気と励ましを与えることができたかなと思います。
★おまけ
【食事】
アメリカの食事=巨大ステーキをイメージしていた私ですが、今回の旅で何度かステーキを食べる機会がありました。大きさはさほどでもないものの、過剰な味付けは無く、肉そのものの味を楽しむことができ満足でした。また、ハンバーガーも食べたのですが日本の○ック等をイメージしていつものように2個+Lセットをオーダーすると、巨大なハンバーガーが2個と大量かつ塩辛いフライドポテト、1リットルはあろうかというコーラとデブまっしぐらなセットが出てきました。ハンバーガー2個入りの袋のズシリとした重さは忘れません(結局1個半食べるのが限界でした)。旅行中さんざん油っこい、パサパサしたものばかり食べ続け、日本食が恋しくなった私は、成田に着くとすぐに日本の味を求め店に走りました。そこで白米ご飯と天ぷらそばとたこ焼きを噛みしめながら、やっぱり日本が一番だなあとしみじみ思いました。
【買い物】
常日頃、節約を心掛けていることでディアーズ内では有名な私ですが(断じてケチではない)、今回買い物も楽しみの一つでした。日本では私のサイズに合う服や靴を探すのは容易ではなく、合うサイズを求めあちらこちら探し回ることになるので、買い物は面倒なものでしかありませんでした。しかしショッピングモールに行くとさすがアメリカ、デカイ漢に優しい国です。日本より安い上に、XXXLのシャツや30cmオーバーの靴が当たり前のようにどこの店でも置いてあります。この時ばかりは節約を忘れ、買い物をしまくってしまいました。OLの菅野さん、井澤さんも悩みは同じなので、ここぞとばかりにスーツや革靴等たくさん購入し、3人で歩いているとまるで輸入業者のようでした。
【グランドキャニオン】
試合翌日、板井さんとその友人の藤作さんと一緒にOL三人はラスベガスに飛び、レンタカーでグランドキャニオンに行きました。途中、ゼネコン社員としてフーバーダムを見学した後は、荒野を走る一本道をひたすら進みました。岩山と草原がずっと続いていました。井澤さんはずっと寝ていました。6時間後ようやく目的地、グランドキャニオンに着きました。駐車場から少し歩くと崖があり、展望ポイントになっていました。「絶景」です。上手い表現が見つからないのでこれ以上書きようがないのですが、とにかく素晴らしい景色でした。
★あとがき
今回のアリーナ挑戦を振り返ってみると、試合に惨敗したことはとても悔しく、個人的に色々と反省しなければならないことは多かったと思います。しかし、日本では味わえない貴重な体験をすることができました。今回、サムライウォリアーズとして様々な人々と交流することができ「American Football」というスポーツがいかにリスペクトされているかを目の当たりにしました。それにより、このスポーツに取り組んでいる「価値」のようなものを再認識することができたと思います。また、アメリカで頑張っている日本人の方々のその明るく前向きな様子を見て、逆に励まされた思いがしました。イチアメフト選手としてもイチ社会人としても本当に良い経験になりました。また、今回サムライウォリアーズをサポートして下さった日本のスタッフの方々、アメリカのボランティアスタッフの方々、日米問わず応援して下さった全ての方にこの場をお借りして御礼申し上げます。サムライのチームメイトの皆さんもお疲れ様でした!これからはライバルとして対戦することになりますがよろしくお願いします!
(#57 倉持和博)
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