
7月7日〜15日まで「第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007 川崎大会」が行われました。DEERSからは0L#57倉持 和博、OL#67村井 雄太、OL#75井澤 健、LB#42牧内 崇志、DB#24佐野 忠也 の5名が日本代表選手として選出されました!ブロック予選で、フランス・スウェーデンと、決勝戦でアメリカと戦いました。期間中の日記を各選手からお届けします!
【7/7 vs フランス】
ワールドカップ2007川崎大会、日本代表として参加してきました。私なんかが日本代表に参加させていただいて身に余る光栄です。私自身初めての海外チームとの試合でしたので、非常に楽しみにしていました。
初戦フランス。試合前の練習までは意外にリラックスしていましたが、サイドラインに立ち、セレモニーが始まると、日の丸を背負って戦うという重責をひしひしと感じ、一気に緊張感が高まりました。
試合はというと、見た目は楽勝ムードでしたが、随所に日本では味わえないような激しさ、パワーを感じました。(やられて怒られたプレーも・・・(>.<)
なにはともあれ、ワールドカップ初戦、日本に勢いをつける意味ではいい形での勝利でした。
また、スタンドのファンの皆様からは、普段では味わえないような熱い声援をいただき、ワールドカップの雰囲気を楽しむことが出来ました。試合前、試合後にも、いろいろな方から、励ましの言葉をいただいて、感謝してます。
(OL#67(本戦は#68)村井雄太)
2007年7月7日にアメリカンフットボールワールドカップ川崎大会,開幕戦が行われました。
ワールドカップは3回目で,初の日本開催でした。開幕戦の相手はヨーロッパ第3位のフランス。
さすがに開幕戦であったので,選手控え室は独特の雰囲気がありました。
3月から練習を続けてきたチームであること。日本代表として国を背負って戦うこと。日本開催で日本のファンがいっぱい観に来てくれていること。カットされていった選手の分までやること。そういったいろんな思いが交錯したベンチは,DEERSでの試合前とはまた違う独特の緊張感,昂揚感がありました。
試合が始まると日本が長い間準備してきたもの,持ち前のスピードとチームの一体感が一気に爆発。
ディフェンスの最初のシリーズ1プレー目でセーフティを奪うビッグプレー。
その後は体格差のある相手でしたが,スピードとクイックネス,コンビネーションで相手を終始圧倒し,結果48-0の大差で勝つことができました。
個人的にも試合終了直前にファンブルリカバータッチダウンで閉められた事は非常に良かったです(試合結果に全く関係ないおまけプレーでしたが)
マイナースポーツのワールドカップではありましたが,開幕戦にあれだけの人が来て声援を送ってくれ,そんな方々の前でよい試合ができたことをとても嬉しく思っています(感謝)。
(LB#42牧内崇志)
【7/12 vs スウェーデン】
スウェーデンは何といってもサイズが大きく、 戦前は私達ライン勢の劣勢が予想されました。
いざ試合が始まると、最初の攻撃シリーズでは相手DLは想像以上に大きく強く感じました。
最初は面食らいましたが、「相手の懐に入って押す」という基本を貫いた結果、試合が進むにつれて相手を押しこむことができるようになりました。
また、非常に大きな相手と1試合通して当たり続けたためか、体力の消耗はいつものXリーグの試合の何倍も激しかったです。
試合後は疲労でフラフラになり、話すのもしんどい程でした。試合の方はディフェンスは2試合連続完封、キッキングでもビッグプレーが飛び出し、さらにオフェンスもタッチダウンで試合を締めくくることができました。 スウェーデン戦を快勝し、JAPANは最高のムードでアメリカとの最終決戦に向かうことになりました。
(OL#57倉持和博)
W杯の2戦目は欧州一位のスウェーデンと対戦しました。どんなチームかと言いますと、とにかく体がでかいです!ビックリするほどです。デカイのにみんな顔はイケメンです。ラインの選手でもイケメンです。さすが欧州です。そういえば琴欧州も相撲取りっぽくない顔しています。イメージはあんな感じです。
デカイ相手ですが日本はスピードで圧倒しました。ガチンコ勝負ではパワー負けする場面もありました。
試合の結果は48-0で日本が勝利しました。この試合は交代無しだったので本当にバテました。何でバテたのか?走り込みが足りないからと言われそうですが、理由は食事です。
初戦のフランス戦からスウェーデン戦までは中4日あり、その間ホテルでとても美味しいビュッフェバイキングを食べ過ぎてしまいました。試合前に出てくる弁当も、試合前とは思えない量が出てきます。選手は体重が増えてしまった人が多かったに違いありません。
選手だけではなく、スタッフも同じ食生活をしているので増えないわけがありません。
Mコーチも増えてないと言っていましたが、練習中に選手と一緒にジョギングしたりウォーキングしたりと動き回っている姿を見る限りでは増えていたに違いないでしょう。
Eトレーナーは3kg増えたそうです。
(OL#75井澤健)
【7/15 決勝戦 vs アメリカ】
24番 佐野です。
7月7日〜15日まで第3回アメフトワールドカップに参加してきました。結果ですが決勝でアメリカに惜しくも敗れ準優勝という結果になりました。
大会を通じて日本代表を応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
決勝戦のアメリカとの試合前、わたしは日大時代に故 篠竹監督が言っていた言葉を思い出しました。
「いつの日か、アメリカを倒す」。
あれから9年・・・・ついにナショナルチームでの対戦が実現したのです。
アメリカ人との対戦はNFLヨーロッパリーグで経験しておりましたが、JAPANチームとしてアメリカとの対戦は初めて。試合前日、アメリカ人にアメリカンフットボールで勝とう!とJAPANのチームメイトと約束して試合に臨みました。
今回来日したアメリカチームを日本のチームで例えるなら学生選抜くらいのレベルでしょうか。アメリカにはまだまだ上のレベルがある。
最終的に日本がアメリカのNFLオールスターと試合ができる日がくることを願っています。
今回の大会でアメリカと試合をしたことは、そんなとんでもない夢に近づいた大きな1戦だったことは間違いありません。
どんなスポーツでもそうかもしれませんが「日本代表」は特別な場所。
アメフトをやっている人、これからやろうとしている人には必ず目指してもらいたい。
そして、いつの日かアメリカを倒してほしい。そう願います。

大会を通じて感じたことは、ひとつの目標に向かって走る仲間は最高の仲間になるということです。
日の丸を背負って戦えることほど幸せなことはありません。
もちろんプレッシャーもありますが、最高の時間になることは間違いありません。
そして、最高の時間をつくれたのも、自分たちが頑張れたのも、応援してくれる人がいたからこそ。
応援してくださった方々に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
この先も、日本のアメリカンフットボールを、日本代表を応援してください。
(DB#24佐野忠也)
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